貞操帯の歴史と現代の使用


貞操帯とは、英語で“Chastity Belt“そのままの訳で、純潔のベルトの意味です。
元々は中世の西ヨーロッパにおいて、十字軍に従軍する兵士が、自分の妻や恋人に貞操を守るために装着させたのが始まりと言われています。
それは、十字軍兵士が妻の浮気相手との姦通を禁じるためという説と、女性が暴漢から襲われて強姦されるのを防ぐための鎧という説もあります。
それは、タテマエと本音もあり両面あったのでしょう。
いずれにしても、ヨーロッパでは、姦通や避妊を禁じるカトリック等の宗教的な理由もあり、かなり古くから伝統的にありました。
また、拷問や刑罰としても使用されたケースもあり、SM的な嗜好も古くからもあったのでしょう。西洋の博物館にはそのような拷問、責め道具の実物が多く残されています。

現代では、さすがに純潔保護や強姦防止という目的には実用的ではなく、ほとんど使用されなくなりましたが、SMプレイのための道具の一つとして販売・利用されています。
マゾヒストへの責め道具、苦痛を与えるというよりは、屈辱を与え、被虐意識と服従管理を与えるための道具です。

古い時代の貞操帯は、外部からの破壊に強い素材、金属製で重々しく、装着もたいへんな器具でした。
現代の貞操帯は、軽量のステンレスや皮革、プラスチック系素材を利用し、デザイン的にも薄く、また、フェティッシュでスタイリッシュなものが主流です。
SMプレイ用の多くはゴム又は革製は、アダルトグッズ店や、貞操帯メーカーで販売されています。これはいわば玩具です。

使用目的が本格的なものでは、施錠されてしまえば、道具を使って破壊しないかぎりは、本人の意思で脱却できない、それでいて排泄行為は可能で、日常生活では、着衣では、傍目からは判別できないほどに巧妙に精密で、軽量超合金等でできています。
外国に有名な専門メーカーがあり、価格は10万円前後で、国内でもネット購入も可能です。
購入の際には身体のサイズを細かく採寸しての専用で本格仕様のオーダーメイド品となります。
精密に採寸された貞操帯は完全に体に密着し、わきから指先を入れることすら困難で、セックスはもちろん、オナニーもできないほどに精密にできています。
排泄は前部のメッシュ状の孔から、アナルの口も開いて、支障ないように工夫されています。
現代では、むしろ男性用貞操帯も、M男への「射精管理」のための責め具として、
古来からの女性用のものと共に多彩な形態でSM目的に開発が進んでいます。 

女性の貞操帯の内側に、装着時に女性器や肛門に挿入される位置に擬似ペニスが取り付けられていたり、また内側と外側にも擬似ペニスの突起があり、レズビアンの双頭ディルドーとして使うことや、女性に実際の性交を禁じた上で、オナニーをさせるための器具として使われるわけです。
男性用貞操帯では、性交を禁じるだけでなく、ペニス自体に密着して包むような形状で
勃起さえ禁じる、ハードなM男用の責め道具にもなっています。

現代の貞操帯は、SMプレイの道具としてのあらたに高度な進化を続けています。

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